身体の痛み
肩・首筋のこり
店頭で多い相談の一つに肩こりがあります。首から肩、または背中にかけてこわばり、痛み、だるさ、しびれなどでお困りの方が多いです。慢性化すると筋肉が硬くなって血液の流れが悪くなり、ひどくなると痛みで眠れなくなることもあります。漢方では主に気血の流れを良くして肩こり体質を改善していきます。
慢性的な肩こりのタイプ別漢方薬
気滞証(きたいしょう)
気の流れが悪いため、筋肉が緊張して肩こりになります。
イライラ、抑うつ、不安、不眠などがある方
「緊張すると手に汗をかきやすいです。」
という方は
イライラが激しく、胃がはってかたい方
「肩こりの他に頭痛、耳鳴り、目の充血などもあります。。」
という方は
血瘀証(けつおしょう)
血流が悪くなりやすく、肩の周りでうっ血でして肩こりが生じます。
顔や手足がむくみやすく、冷えてのぼせる方
「肩こりは昼よりも夜の方が痛いです。」
という方は
冷え性で生理の前後に悪化する方
「疲れやすくてイライラし、手足が冷えます。」
という方に
便秘しやすい方
「のぼせ(冷えのぼせ)、肩こり、便秘、腰痛などがあります。。」
という方に
痰湿証(たんしつしょう)+陽虚証(ようきょしょう)
冷えと水分の停滞によって血流が悪くなり筋肉や関節が痛くなります。
患部が冷えて、重苦しい方
「寒さや湿気で痛みがひどくなります。」
という方に
血虚証(けっきょしょう)+血瘀証(けつおしょう)
体内を循環する血液の不足やうっ血などの滞りにより、肩の筋肉に栄養がいきわたらず肩こりになります。
刺すように痛み、夜間、飲酒、疲労などによって悪化する方
「夜間や朝方に痛みが悪化します。」
という方に
陰虚証(いんきょしょう)
陰液※が不足するため、上半身で充血して肩こりが起こります。
※陰液とは、体をめぐる血液や体液のことです。
夜間に体がほてったり、足の裏が熱くなったりする方
「冬でも夜は手足がほてり、布団から出して寝ています。」
という方に
気虚証(ききょしょう)
慢性的に神経が疲れて、気が上に昇って循環しないため肩こりになります。
朝起きた時やイライラしたときに頭痛がする方。血圧が高めの方
「精神的なストレスで血圧が上がりやすいです。。」
という方に