よくある質問

  • 病院やクリニックで処方される漢方薬と違うのですか?

    漢方薬局ではより多くの種類の漢方薬を提供できます。

    2010年の日経メディカル調査結果によると、お医者さんの8割以上は何らかの漢方薬を患者さんに処方しているとのことです。健康保険が使えるため医療機関で処方していただけると患者さんの経済的負担が少ないというメリットがあります。現在、保険が適用される漢方エキス製剤(エキス製剤については後述します)は、エキス製剤を使わない漢方専門医で処方される場合を除いて、148処方が認められています。  一方、漢方薬局で販売できる漢方薬は、市販薬以外に薬局製剤(薬局内で製造されるお薬)として、216品目が認められています。さらにこの216品目はエキス製剤ではなくて、生薬をそのまま調合した煎じ薬や丸薬、散薬といった伝統的製法に則って作られています。

  • 漢方薬には副作用がないのですか?

    使い方によって、副作用がでることがあります。

    かつて漢方薬でも重大な副作用が出た事例がありました。その原因としてその当時は“漢方薬には副作用がない”と妄信されていた時代であったため、その人の体質に合わない漢方薬が使用されてしまうことがあったと考えられます。例えば、身体が冷えている人にさらに冷やす薬を使用したり、逆に熱っぽいのに温める薬を使用したりするなど、使用方法を間違えると症状がひどくなる場合もあります。

    また、生薬によっては長期間大量服用すると副作用がでることがあるため、漢方薬を選ぶときは医師・薬剤師に相談することが必要です。

  • 煎じ薬とエキス製剤は何が違うのですか?

    インスタントコーヒーと本格焙煎コーヒーの違いと思ってください。

    エキス製剤は日本で開発された剤型で、手間がいらず、携帯しやすくて、大変便利なものです。ただし加工の段階で揮発成分や有効成分の一部が失われてしまうことも知られています。例えば、紫蘇や釣藤鈎という生薬では有効成分が揮発しやすいので、煎じ薬では最後の5分だけ煎じる‘後入れ’という手法で煎じていただくことができます。

    本格コーヒーには深い香りやコクのある味があるように、漢方薬でも香りや味が大切な薬効になっています。また、その方の証(症状・体質)に合った漢方薬は美味しく飲めることが多いものです。少し手間がかかりますが、ぜひ本格漢方の煎じ薬をお試しください。

  • 漢方薬は長く服用しないと効果がないのですか?

    急性疾患では即効性がありますが、慢性疾患では2週間~数か月の服用が必要になることが多いです。

    疾患や罹病期間にもよりますが、一般的に考えられているよりは即効性があります。急性疾患、例えば急な頭痛、発熱、喉の痛み、食欲低下などには服用直後から効果を感じることもあります。一方慢性的な体調不良などには継続して服用することをお勧めしますが、その効果は2週間程度の服用で判断できると思います。

    何となく調子が良くなっていると感じられれば、さらに十分な効果を得られるまで月単位での継続服用が必要になることがあります。

  • 漢方薬を煎じる時間がありません。

    多忙な方にはエキス製剤(市販品)で対応いたします。

    先に述べましたように、煎じ薬は効果の面でエキス製剤よりすぐれていますが、自宅で毎日煎じることができない方にはエキス製剤の販売もしております。別途ご相談ください。

  • 病院から処方された薬を飲んでいます。一緒に飲んでも大丈夫ですか?

    併用に注意を要するお薬があります。事前にお知らせください。

    とんどの場合、一緒に服用しても問題ないことが多いですが、一部に注意を要するお薬があります。例えば、降圧剤、気管支拡張剤、甲状腺製剤、抗炎症剤、利尿薬、下剤などを飲まれている場合、漢方薬の種類によってはそれらの薬の作用を強めたり、副作用が出やすくなったりする場合があります。

    使用上の注意にも記載しておりますが、ご不明な点があれば必ず事前にお知らせください。

  • 購入した漢方薬(煎じ薬又は丸薬)の使用期限はどれくらいですか?

    使用期限は約1年です。

    煎じ薬や丸薬の原料である生薬の使用期限は3年~5年ですが、開封後は保管方法などにより湿気りやすくなる場合があります。したがって、生薬の使用期限よりも厳しく、薬局での製造日から1年とさせていただいております。また使用期限はお薬の包装に記載していますので、期限内のご使用をお願いいたします。