生理痛
生理痛
多くの女性が、生理期間中や生理の前後に下腹部痛や腰痛、頭痛、悪心・嘔吐などでお悩みです。生理痛のため鎮痛薬を服用している女性が約3分の1を占め、痛みのために医療機関を受診した女性は10%にのぼるということです。この辛い痛みを緩和するには漢方薬が非常に有効です。漢方では気や血の流れが悪かったり、気や血の量が少なかったりした場合に痛みが生じると考えます。血流を良くする活血作用のある生薬を中心に痛みを和らげる生薬などが配合されています。
生理痛に効く漢方薬
ファーストチョイスはこれ!『芎帰調血飲第一加減』
女性の聖薬とも言われています。「気」「血」の流れをよくし、不足した「気」「血」を補う働きがあります。古くから産後の回復の悪い方に使われていたようですが、疲れやすい女性の色々な症状に用いられます。特に女性特有の病気(月経異常、子宮筋腫、子宮内膜症など)で痛みの激しい方、ストレスで頭痛や肩こりなりやすい方にもおすすめです。
疲れやすくて、イライラし、手足が冷える方
「ストレスでイライラしやすいです。頭痛や肩こりもあります。」
という方は
生理痛のタイプ別漢方薬
血瘀証(けつおしょう)
血流が悪くなりやすい体質で、血行の停滞が痛みの原因になっています。生理前から痛みが発生します。
顔や手足がむくみやすく、冷えてのぼせる方
「生理が始まる2日ぐらい前からお腹が張るようになり、出血が始まると痛みが強くなります。」
という方は
便秘しやすい方
「のぼせ(冷えのぼせ)、肩こり、便秘、腰痛などがあります。。」
という方に
血虚証(けっきょしょう)+陽虚証(ようきょしょう)
もともとの冷え性に加え、冷える環境に長くいたために、血行不良になり下腹部が痛くなります。
冷え性で、特に下半身が冷える方
「お腹を温めると痛みが和らぎます。」
という方に
気虚証(ききょしょう)+血虚証(けっきょしょう)
体に必要な気や血の量が不足して痛みが生じています。
元気がなく、疲れやすい。顔色が悪くてお肌が乾燥している方
「生理期間中は疲れやすくて、貧血になることもあります。」
という方に