漢方コラム
2021年11月24日

手荒れでかゆいです。

こんにちは。エルム薬局の笹田です。段々と気温が低くなり、空気も乾燥してきましたね。過ごしやすい季節の間隔が年々短くなってきたように思います。

さて今回は手荒れのお話です。多くの方は冬になると、外気の乾燥とともに手がカサカサになりがちですね。ひどくなると指から手のひらにかけて水ぶくれやひび割れが生じ、手荒れから手湿疹に移行していきます。赤みやかゆみが強く、手袋や保湿クリームを使ってもなかなか改善しません。こんな場合には外用薬だけではなくぜひ漢方薬をお試しいただきたいです。

 

ご近所にお住いの40代の女性からのご相談です。まだお子さんが小さくて、家事や育児、お仕事で日々奮闘中。手荒れは以前からあり産後に特に悪化したそうです。指先や手のひらの皮膚が赤くゴワゴワで、指の間の亀裂から浸出液が滲み、強いかゆみがあるとのことです。いわゆる主婦湿疹の症状ですね。

手荒れは一般的には「血虚(けっきょ)」という栄養不足状態で起こります。血虚になる原因は様々ですが、女性の場合、特に出産後の女性に多いのですが、血行が悪くなる「血瘀(けつお)」という状態になりやすく、そのため体の各器官に必要な栄養が届けられず血虚が生じてしまうのです。

この方には「血」を補い、血行を促進する「温経湯」を服用していただくことにしました。その結果、約2か月ほど継続されて完治されました。

漢方ではその方の体質(証)に合わせてお薬を選択していきます。証が違えばお薬も違ってきます。漢方がオーダーメードと言われる所以ですね。

 

当薬局では患者さまのお悩み、症状に合った漢方薬をご提案させていただきます。
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