漢方コラム
2021年09月01日

夏は暑くて食欲がでません。

エルム薬局の笹田です。

まだまだ厳しい残暑が続いています。夏の疲れが出てくる頃ですね。

先日も「夏バテで胃の調子が悪く、食欲がありません。」とご相談に来られました方がありました。
体が重だるく、やや下痢気味とのことです。暑さと湿気で胃の働きが悪くなり、胃の中に飲食物が停滞している状態になっているようです。このように体の中に過剰な水分や湿気がたまった状態を漢方では「痰湿証(たんしつしょう)」といいます。
熱中症予防にこまめな水分摂取は必要ですが、汗などで多量に水分がでている以外は、水分の摂りすぎも夏バテの原因になるので注意が必要です。
この方には、脾胃(消化器官)から湿邪(体調に影響する余分な水分など)を取り除く「藿香正気散(カッコウショウキサン)」をお出ししました。
数日の服用で食欲が出て下痢も治まってきたとのことです。しっかり栄養を摂って暑い夏を乗り切ってくださいね。

といいつつも、暑いから今日もアイスを食べてしまいました。(-_-;)
暑いからと言って冷たい飲み物や食べ物ばかり摂っていると胃腸が冷えて消化機能が低下して夏バテにつながる・・・とは皆さんもご存じですよね。暑い時こそ温かいものを食べるように心がけましょう。(反省)

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それではまた次回の更新で…(^^)