漢方コラム
2021年08月05日

その頭痛、お薬の飲み過ぎかも。

こんにちは。エルム薬局川西店の笹田です。
 
前回に引き続き今回もある患者さまのご相談の事例をお話させていただきます。
 
「昨日頭痛薬を飲みすぎたようです。急に手が震えてきて心配になって相談に来ました。」
40代女性で、慢性的に頭痛があるとのことです。
診断では片頭痛と緊張型頭痛の両方があると言われています。
今までに色んな薬を試してこられたそうですが、痛みをコントロールすることは難しかったようで、
頭痛薬が手放せないそうです。
 
頭痛持ちの人は、またいつ頭痛発作が起きるかわからないという不安があるため、
痛いときはもちろんのこと、頭が痛くなくても予防的に薬を飲んでしまいがちです。
薬への依存がエスカレートすると、飲む量が増えたり、飲んでも効果が持続しなかったりして、
やがては薬そのものによって頭痛が誘発されてしまう「薬物乱用頭痛」を引き起こす可能性があります。
 
今回の事例でも薬が効かないから、つい間隔を開けずに続けてお薬を飲んでしまったようです。
漢方薬で慢性的な頭痛の治療を行う場合は、身体の中の「気・血・水」の流れを良くすることを考えます。
(「」については別途解説しております。)
 
つまり身体の中のいろいろな物質がうまく循環せず滞っているために頭痛が起こると考えるのです。
この方には「清上けん痛湯(せいじょうけんつうとう)」をお勧めしました。
鎮痛効果が高いので、まずは頭痛薬(西洋薬)を減らすことを試みました。
3日後に来局されたときには、漢方薬服用中は、ほとんど頭痛薬を飲まずに過ごせたとのご報告をいただきました。
今後は徐々に体質改善するための漢方薬を提案していこうと思っています。
 
当薬局では患者さまのお悩み、症状に合った漢方薬をご提案させていただきます。
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それではまた次回の更新で…(^^)