漢方コラム
2021年07月29日

汗がでません。

こんにちは。エルム薬局の笹田です。
長らく海外暮らしをしていた
20代男性が相談にこられました。

数年前に日本に帰国し、パニック障害を発症されたとのこと。

きっかけは帰国した夏に「熱中症」になったことからでした。

自覚症状のひとつに、「汗がでない」ということがありましたので、おそらくは海外と違う日本の高温多湿に身体が慣れず、自律神経が乱れてしまい、発汗ができなくなっていたのではないかと考えられました。

発汗できないと体内に熱がこもって熱中症にかかりやすくなってしまいます。

東洋医学では、汗をかかないのは水滞といって、体内の水分の循環が滞っているためだと考えます。また体を温めるエネルギー()が不足し新陳代謝が低下していることも原因になります。

この方はパニックのため電車に乗ることができませんでしたので、まずは緊張や不安を取り除く漢方薬から治療を開始しました。

時間はかかりましたが、今ではパニックになることはなくなり、電車も大丈夫とのことです。

ただ夏が近づくにつれ、立ちくらみや喉の渇きを訴えられました。

そんなときには水帯の代表処方「五苓散(ごれいさん)」です。再び熱中症やパニックをおこさないためにも夏の間の服用をお勧めしています。

当薬局では患者さまのお悩み、症状に合った漢方薬をご提案させていただきます。

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