漢方コラム
2021年07月15日

「水」について

こんにちは。エルム薬局の笹田です。
 
前回までに漢方の基本的な考え方、概念でもある「気、血、水」論の中から、「気」と「血」についてお話ししてきましたが、今回は「水(すい)」についてのお話です。
 
今は7月中旬で、梅雨もそろそろあける頃なのでしょうが、突然激しい雷雨があったりと不安定なお天気が続いていますね。そんなジメジメな季候が体調に影響している方も多いのではないでしょうか?
 
実はこの体調変化に漢方でいう「水(すい)」が深く関係しています!
例えば、雨が降る前に必ず頭痛がするなど、雨や湿度によって体調が悪くことはありませんか?
これは体の中の「水」がうまく巡らない体質の人に起こりやすい症状です。
 
「水」とは全身を巡って身体をを潤す血液以外の液体成分のことで、具体的にはリンパ液や涙、汗、鼻水、唾液などを指しています。
 
漢方では「水」がうまく巡らず滞る状態を「水毒」や「水滞」と言い、頭痛、めまい、吐き気などの原因になることがあります。
また、全身あるいは部分的に体液が不足する状態を「陰虚(いんきょ)」といい、口や皮膚が乾燥したり、熱っぽくなる場合もあります。「水」は体の臓器や皮膚などに栄養分を届けて、潤すという大切な働きを持っているのです。
 
ここまで「気、血、水」について、おおざっぱにお話しました。
次回からは症例などをあげながら、もう少し具体的なお話ができればと思っています。
 

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