漢方コラム
2021年07月08日

「血」について

こんにちは。エルム薬局川西店の笹田です。
前回は東洋医学の基本概念に登場する「気・血・水」の中から、「気」について解説しました。
 
今回は「血(けつ)」についてのお話です。
「血」は身体に必要な栄養をもたらし、身体の形を作り出している源を指しています。
ほぼ「血液」と同じと思っていただいてよいのですが、血液も含めて身体をめぐる栄養分全体を意味します。
 
では、身体から栄養分が不足するとどうなるでしょうか?
顔色は血色が悪くなり、髪の毛がパサつく、お肌の艶がなくなる、爪がもろくなる、など
血液や新しい組織を作ることが難しくなってきます。
これを漢方用語で「血虚(けっきょ)」と言います。
特に女性は月経によって出血があるので、血虚になりやすいと言えます。
血虚には血を補う漢方薬が用いられます。
「血」を補う漢方薬は多数ありますが、基本の代表処方には四物湯(しもつとう)があります。
 
また、「血」がうまく身体の中を巡らない場合にも色々な症状がでてきます。
「血」が滞る状態を「血瘀(けつお)」、その病変部位を「瘀血(おけつ)」と言います。

血瘀の代表的処方には桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)などがあります。

血虚では冷え性になりやすく、血瘀では肩こりなどの血行障害になりやすくなります。
日々の生活では入浴をシャワーだけで済ませず、ゆっくりとお風呂に浸かって血の巡りを良くすることも大切です。

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